これはわたしが実際に今年1月のオーストラリア旅行のために予約した航空券のEチケットの一部です。
わたしがこのとき払った金額の合計は155390円です。
しかし、もしも今同じ運賃額の航空券が販売されていたら払う金額は134390円です。
21000円も安く買えます。
なかなかの金額の差ですよね。
その理由は6月1日から燃油サーチャージが無料になったからです。
航空券代金に含まれるもの
よく格安航空券比較サイトなどで安い航空券を見つけていざ決済しようとすると、前の画面で見ていた金額より高くなっていることありませんか?
え、ちょっと、なんで!?
と、また一から検索しなおしたりして、すると今度は売り切れていたりして。
あれすごいストレスなんですよね〜。
あの現象が起こる理由は、最初の比較一覧の金額に運賃以外にかかる諸税が含まれていない場合があるからです。
航空券を買うときには航空運賃とは別に上乗せされるものがいくつかあります。
空港使用料
まず発生するのが空港使用料です。
空港によって値段が違います。
航空保険特別料金
航空会社は損害保険に加入してますが、2001年アメリカ同時多発テロ事件以降この掛け金が大幅に増えました。
そこでその一部を乗客にも負担してもらおうと設定されたのがこの航空保険特別料金です。
航空会社によって徴収がなかったり金額が違ったりしますが、あっても数百円程度のことが多いです。
燃油特別付加運賃
通称、燃油サーチャージです。
飛行機の燃料価格の一部を乗客が負担する制度によって徴収されます。
この燃油サーチャージは原油価格に比例して増えたり減ったり、またはなくなったりします。
価格は2ヶ月おきに航空会社によって改定され、航空券を発券する日の燃油サーチャージ価格が運賃に上乗せされます。
出入国税
日本でも2019年1月から徴収が開始されました。
日本では【国際観光旅客税】という正式名称ですが、よく出国税と呼ばれています。日本を出国するすべての人に1000円課税されます。
この制度が始まるにあたって賛否両論あったようですが、個人的には1000円に落ち着いてまだ良かったのかなと思います。出入国税が高くて有名なイギリスはアジアからの航空券に1〜2万円上乗せ徴収します。
この他にも国や地域や航空会社によっていろんな諸税がありますが、今この時期なら一つだけ無料になる項目があります。
6月1日から燃油サーチャージ無料に!
原油価格が下がりに下がっている今、6月1日〜7月31日発券の航空券は乗客が負担する燃油サーチャージが無料になっています。
これが結構大きいんですよね。
冒頭のオーストラリア旅行の航空券代金をもう一度見てみましょう。
まず、このとき運賃以外に支払った諸税は①33890円です。
なかなかの金額です。この金額あったら近場の旅行ができます。
次に②で分かるようにこの航空券は2019年11月28日に発券されています。
当時ANAが設定していた燃油サーチャージはこんな感じ。
韓国 | 500円 |
中国、香港など | 2500円 |
フィリピン、ベトナム、グアムなど | 3000円 |
タイ、シンガポール、マレーシアなど | 4500円 |
インドネシア、インド、ハワイなど | 6000円 |
アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなど | 10500円 |
(一区間/片道あたり)
往復21000円の燃油サーチャージが発生しています。
画像の③を見ると、項目は書いてないけど確かに21000円の徴収がされています。
ちなみに、
④ANA航空保険特別代金
⑤日本出国税
⑥羽田空港国際線使用料
⑦シドニー空港使用料
⑧オーストラリア出入国税
(⑦⑧は当時のオーストラリアドルレートで計算されています。)
今は予約変更可能な航空券を予約すべし
燃油サーチャージが復活すると長距離路線は数万円単位の出費が発生することがあるので、それが無料になった今の時期は複数人分購入する家族旅行などは特に航空券購入の大チャンスです。
しかし、航空券を買うにしても今は時期を決めづらいですよね。
なので今は予約変更が可能な航空券を予約するのがいいでしょう。
例えばJALは先週からすべての運賃の国際航空券を予約変更手数料無料にしています。
航空券には細かいルールが設定されていますので、購入の際は注意して確認をするようにしましょう。
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